GIGAスクール構想で変わる授業の形-アウトプット型の学びと教員の役割とは
GIGAスクール構想により子どもたちがPCやタブレット端末を1人1台持つという時代になり、これからデジタル教科書が使われることになる。今後、全ての教科書はPDF化し、デジタル教科書のコンテンツも揃ってくる。そして、それらを支えるクラウドプラットフォームの話も出てくるだろう。
デジタル教科書の問題 
GIGAスクール構想は機器整備が目的ではなく、新学習指導要領による授業改革を実現するための環境整備であるということを、教育委員会や学校が認識することが重要となります。
先生はあくまで能動的な学習のサポートをする立場に 
平井:そもそも黒板の前は、子どもたちがアウトプットするステージなんです。ですから、そこには教卓とか先生の机とかいらないですね。酷い学校だと教卓の脇が先生の荷物置き場になっていることがあります。それから、窓際の前に先生の机があるのは邪魔になりますね。そこには電子黒板を置いて欲しいです。外からの光が画面に反射しづらいので、そこは電子黒板の定位置。そこから自由に動かせばいいんです。となると先生の机は後ろで十分、子どもたちが前に行かないとね。
平井:インドも行ってきたんですよ。ベンガルール。アガスティアという理数系の民間の研修センターに行ったんですが、そこに面白いポスターが貼ってありました。教師主導からの脱却って万国共通の課題なんだなあって思いました(笑)。
インド、民間研修センターのポスター
上松:学校では、わかっている漢字も練習させる場合もありますよね。できている計算を繰り返しやってたりもします。こんなことやってるなら本でも読んでた方がいいですよね。
学校図書館はメディアセンター 
平井:クイーンズランドの図書館もそうでしたね。音楽スタジオもあったり生物の標本があったりして。
教員の仕事の本質とは何か 
オンラインインタビューの様子
平井 聡一郎 氏
平井 聡一郎 氏