教育連載コラム―未来への戦略-

未来の学校を拓く、WR学校テストフィールドがスタート

020年の8月より、株式会社ウェブレッジ(以下、ウェブレッジ)のICT教育アドバイザーに就任させていただいた。ウェブレッジがICT機器をリアルな学校環境で検証するための実証実験施設、「WR学校テストフィールド(WR smart School Test Field)」の構築にご協力させていただくためである。
今回は、この施設についてご紹介したい。

この「WR学校テストフィールド」は廃校となった旧郡山市立大田小学校を元に構築された施設であり、本物の学校である。廃校というと古い校舎のイメージがあるが、訪れてみると、学校は2018年に廃校となったばかりなので比較的新しく、むしろ児童がいないことに違和感を持ったくらいだ。

活用事業は、学校向けICT教育サービスのプレ実証実験を目的としたテストフィールドの構築がメインだ。このWR学校テストフィールドで検証することにより、利用者(子ども、教職員、保護者)の安心安全の確保、利便性向上、負担軽減について事前にテストすることができるとしている。ICT教育サービスと機器を学校現場へ導入する前に、WR学校テストフィールドを活用して実証実験を行い、サービスの品質向上を図っていく。
VR、AR、ドローンなどのICT機器をリアルな学校環境で検証することも可能だ。ここはとても広いため、学校テストフィールドとして活用するほか、コワーキングスペース、オフィススペース等としても活用されるという。また、交流会、セミナー、展示会も開催し、社内外の利用者を対象としたカフェ・交流スペースとしても運営される予定だそうだ。

郡山東インターも近く、そして最寄り駅はあの三春滝桜で有名な三春駅。申し込めば誰もがICT教育サービスの実践を本当の学校環境さながらに確認することができる。既に実証実験に関する問い合わせが各企業から来ているとのことだ。

次に、校庭に設置されたトレーラーハウスを見せていただいた。このトレーラーハウスは電気やガスを引いておらず、ソーラーパネルで発電している。
ウェブレッジの取締役兼新規事業担当を務める風間崇一氏は、このトレーラーハウスでハイブリッドなスマートエネルギーを利用して実際に泊まってみたりしている。オフグリッド環境下でIoT機器やITサービスの品質を検証する、新しい検証サービスを開始するためである。

この、トレーラーハウスを利用した「オフグリッド型住居テストフィールド」、つまりクリーンエネルギーで生活するオフグリッド環境下の生活において、IoT機器およびITサービスを快適に利用できるかどうかを検証するための実証実験を目にして驚いた。

自然に優しくコンパクトな生活と自由な働き方を、IT品質で支える!オフグリッド型住居テストフィールドを郡山に構築
https://webrage.jp/service200630/

この事業には、海外にいる友人たちもとても興味を持っている。今後、このようなスマートハウスは規模の大小にかかわらず増えていくと感じた。実際、中に入るととても暮らしやすく工夫され、未来型の暮らしさながらである。
今後、テレワークや地方移住モデルを想定した品質検証サービスの提供も開始される予定だという。アフターコロナも見据えた現実の学校環境そのままの実践ができるWR学校テストフィールドは、未来の教育をどんどんクリエイトできるスペースである。

WR学校テストフィールドについてはこちら
https://webrage.jp/service/testfield/